音痴は耳(聴力)が原因ではありません!
音痴は、「音の認知のトラブル」と「発声のトラブル」が、主な原因で起こります。
「音の認知のトラブル」とは、音色、音高、音量、といったことを上手く聴き分けられません。 高い音=固い音、低い音=ぼやけた音、と認識してしまうので、それを声に出そうとしても、合わせ方が分からなくなるのです。単音、和音も聴き分けられないこともあります。 これを「感覚性音痴」といいます。
「発声のトラブル」とは、ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドという音階を弾かれた時、それが「ドレミファソラシドでした」と答えられるのに、実際に歌おうとすると、同じようにその高さで歌えないことをいいます。 これを「運動性音痴」といいます。
≪高牧 康のアドバイス・コメント≫
感覚性音痴は、さまざま異なった音色、音の高さ、音量などに慣れることで、聴き分けられるようになり、音楽に必要な感覚を取り戻すことができます(本能として備わっているものだから)。
また、運動性音痴は、音程を調節するための喉の筋肉が働いていないので、その筋肉を訓練することが必要です。正しい音(音程)を出すことができないのは、聴力の問題ではなく、喉の問題だからです。 難聴者でも、歌手はいますから!!