音程をつくる筋肉を邪魔する筋肉があった
写真は喉仏の模型です。
この中に声帯があります。
もう一度、正面から見ると、輪状甲状筋というのがあります。
この筋肉が縮むと上の部分が前に傾きます。
すると、声帯は少し開いて、よく伸びてくれます。これが歌っているときの声帯です。
でも、その開きを指で邪魔してやると、声帯は閉じて、縮んでしまうのです。
実際には指ではなく、この後筋、横筋が邪魔しています。
声帯を伸ばす筋肉は音程がある歌声をだす時に必要ですが、声帯を閉じる筋肉は音程のない話し声を出すときに良く働くのです。
つまり、話し声の時の動きが、歌声を出すときの動きを邪魔しているのです。
≪高牧 康のアドバイス・コメント≫
「声帯を閉じる(縮める)」という喉の動きは、日頃、会話をしている時に自然と鍛えられています。 そのときに出る声は「地声」です。
一方、「声帯を伸ばす」という動きは、歌っている時に自然と鍛えられています。
ところが、音痴の人は歌えないのですから、歌うこと以外の方法で鍛えなくてはいけません。
それが、「裏声発声」なのです。